高く売れる車のボディカラーは何色?
ボディカラーの違いで売却時の査定額に影響が出るのかどうか?答えとしては”YES”です。
先に結論を申し上げますと、最も高く売れるボディカラーは白色と黒色です。
世の中に流通しているボディカラーが多ければ査定額は高めになり、流通しているカラーが少なければ買い手も少なくなり、査定額は低めになってしまう傾向にあります。
そのことを踏まえながら、世の中で人気のある車体色、タイプ別で人気のある車体色をまとめましたので、是非自分の愛車のボディカラーと照らし合わせてみて下さい。
人気色と不人気色ランキング
以下は2017年に発表された日本での車体色人気調査ランキングです。
順位 | 人気色 | 不人気色 |
1位 | ホワイト(35%)※1 | グリーン(1%) |
2位 | ブラック(22%)※2 | イエロー・ゴールド(2%) |
3位 | シルバー(14%) | グレー(4%) |
※1 パールホワイト(28%)、ソリッドホワイト(7%)
※2 パールブラック(16%)、ソリッドブラック(6%)
人気色1位のホワイト
日本で最も人気がある車のボディカラーは、白色(35%)で3人に1人が白色の車に乗っていることになります。
白色はパールホワイト(28%)とソリッドホワイト(7%)の2種類が存在し、人気があるのがパールホワイトです。
出典元:トヨタ公式サイト
写真を見ても分かりずらいのですが、パールホワイトは真珠に似た光沢を持たせた塗装で、ボディに艶が出て高級感が出ます。ソリッドホワイトはパールやメタリックが混じっていない塗装(純粋な白)で艶がないということになります。
つまりソリッドホワイトより、人気のあるパールホワイトが査定においてプラスになりやすいです。
人気色2位のブラック
日本で2番目に人気のある車のボディカラーは黒色(22%)で、5人に1人が黒色の車に乗っていることになります。
黒色はパールブラック(16%)とソリッドブラック(6%)の2種類が存在し、人気があるのがパールブラックです。
つまり、査定においてよりプラスになりやすいのはソリッドよりパールブラックとなります。
人気色3位のシルバー
日本で3番目に人気のある車のボディカラーは銀色(14%)です。2011年まではこの銀色が人気色1位でしたが、近年人気を落としてこの順位となっております。
理由は、「業務用、お年寄りが乗るイメージ」、「おじさんが乗ってそうな色」と若い人に敬遠されがちな色というイメージが付いたからです。
とはいえ、人気ランキング3位につけているので査定においては優遇される色となります。
不人気色1位のグリーン
日本で最も人気のない車のボディカラーは緑色(1%)となります。100人に1人しか緑色の車に乗っていないことになります。
これだけ需要がないと、売却しても買い手が見つからないので査定額が下がるのはうなずけます。

車のタイプ別人気色ランキング
全国的に車体色はホワイト・ブラックが人気となっていますが、果たしてタイプ別でもホワイトやブラックが人気色になるのか見てみましょう。
セダン
セダンの代表といえば、トヨタの「プリウス」、スバルの「インプレッサ」。こちらの車体人気色は、白・黒・銀色で7割を占めています。
SUV
SUVの代表といえば、トヨタの「C-HR」、ホンダの「ヴェゼル」。こちらの車体人気色は、白・黒・銀で6割を占め、それ以外には青が上位に食い込んでいます。
コンパクトカー
コンパクトカーの代表といえば、トヨタの「アクア」、ニッサンの「ノート」。こちらの車体人気色は、白・黒・銀で5割を占め、灰・赤・青で3割を占めているので、幅広い層で購入されていると思われます。
ミニバン
ミニバンの代表といえば、トヨタの「アルファード」、「ヴェルファイア」。黒と白で二分しており、この2色で全体の8割~9割を占めています。これ以外の色を選ぶと目立つのは間違いないですが、売却時には安く買取りされる可能性があります。
軽自動車
人気色はメーカーによって大きく違ってきますが、さすがに黒と白が1位・2位を占めている確率が高いです。スズキの「ハスラー」や「アルト」だけは赤色が1番人気となっており、軽自動車人気カラーランキングでも3位に食い込むほどの人気です。
スポーツカー
ミニバンの代表といえば、マツダの「ロードスター」、トヨタの「86」。スポーツカーは他の車と違って選ぶ色が特殊です。1番人気が赤色で、「86」にいたってはオレンジ色が2位に入るという特殊なランキングです。現在、人気上位を独占している黒・白なんてどこ吹く風です。
結果としては、どのタイプの車にせよ、「白・黒・銀」が上位独占しているのは変わらない事実だということが判明しました(スポーツカー以外)。もし車の購入時にカラーで迷うことがあったら、売却時に高く売れる「白・黒・銀」を選んでおけば安心です。

減点されにくい車体色とは?
減点されにくい車体色を選定すれば外装の査定基準でいい評価が得られ、更に人気のある車体色を選定すれば、プラス査定になって高く売ることができる可能性が高くなります。
外装における減点対象
将来、高額買取につなげるには外装の査定基準を知っておくことが大事です。
外装において減点対象になるのが以下
- 傷
- 変色、退色
- さび
- 文字
- 指定色
- テープ類の貼り付け跡
傷
車体への傷というのはどんな色でも防ぎようがないです。ただし、この傷を目立たなくする色はあります。
最も傷が目立ちにくい色はシルバーで、その次がパールホワイトです。この2色は「洗車傷」、「細かい傷」などはほとんど目立ちませんが、大きな傷はさすがにどの色でも目立ちます。
そしてシルバーの特筆すべき点は、汚れが目立たないことです。3か月洗車しなくても汚れが目立たないという声も聞きました。
逆に最も傷が目立つ色は、ソリッドブラック(パールブラックは少しマシ)です。洗車傷、細かい傷でも目立ちやすく、こまめに洗車をしないと汚れが非常に目立つのがソリッドブラックです。
傷に関しては、査定時に傷減点のごまかしがきくかもしれないシルバーが1歩抜けてると言えるでしょう。
変色、退色
車のボディカラーで変色、退色しやすい色というのは、レッドとイエローです。
退色する主たる原因は紫外線で、特にレッドは他の色に比べて紫外線を吸収しやすい色なので退色が早いのです。
確かに赤い車に乗っていた知り合いの車体は、退色して色あせていました。これはうなずけるデータです。
逆にホワイトとシルバーは退色しにくい色となっております。
さび、文字、指定色、テープ跡
さびについてはほとんど気にしなくていいです。錆びは車体に大きな傷があると、その部分から錆びていくのが原因です。大きな傷さえ付かなければ現在の塗装技術では錆びることはないです。
後は文字は塗装しない、指定色にしない、テープ類の貼り付けをしないことで減点を回避することができます。要は外装に手を加えないノーマル状態であることがプラス査定に近づける秘訣となります。
本当に高く売却できるボディカラーは?
これらを踏まえて本当に高く売却できるボディカラーは、売れ筋カラー1位であり、傷も目立ちにくく、変色もしにくい「パールホワイト」を選ぶのが無難であると考えます。
トヨタのアクアで典型的な事例をご紹介いたします。
車体色 | 年式 | 走行距離 | 販売価格 |
パールホワイト | 平成24年 | 3.6万㎞ | 95.0万円 |
ブラック | 平成25年 | 3.3万㎞ | 85.0万円 |
イエロー | 平成25年 | 3.4万㎞ | 79.9万円 |
出典元:CSオートディーラー アクア専門店
走行距離、年式、グレードがほとんど同じであるアクアを揃えて比較してみたところ、白色と黄色での値段の格差が約15万円も違うという結果となりました。
アクアの車体色別売れ筋ランキングでもホワイトは30%近い販売数に対して、イエローはわずか3%未満の販売数となっております。イエローを求めるお客さんが少ないので、売れ残らないように価格を下げるしかないということになります。
ここまでの差が出ると面白いですね。これを見てしまうとなおさら「パールホワイト」を選ぶのが無難ではないかと思います。
イメージカラーが強い車は高く売却できるのか?
フェラーリといえば「赤」というように、その車にとってはこの色しかないというイメージカラーが付いている車は、人気色である黒色や白色よりも高く売却できるのでしょうか?
国産メーカーなら何と言ってもマツダの「赤」が定着していますが、本来人気のない赤色が、人気色である黒色や白色より高く売れるのか見てみましょう。
マツダの売れ筋NO.1の「デミオ」で検証してみます。
順位 | 人気色 | 不人気色 |
1位 | ソウルレッドプレミアムメタリック(28%) | エターナルブルーマイカ(1%) |
2位 | ジェットブラックマイカ(23%) | チタニウムフラッシュマイカ(1%) |
3位 | スノーフレイクホワイトパールマイカ(13%) | ディープクリスタルブルーマイカ(5%) |
売れ筋カラーランキングではやはりマツダのイメージカラー通りの「赤」が1位となっています。
車体色 | 年式 | 走行距離 | 販売価格 |
シルバー | 平成27年 | 3.2万㎞ | 139万円 |
ブラック | 平成27年 | 3.1万㎞ | 139万円 |
ホワイト | 平成27年 | 3.4万㎞ | 143万円 |
レッド | 平成27年 | 3.5万円 | 145万円 |
走行距離、年式、グレードがほとんど同じであるデミオを揃えて比較してみたところ、僅差ですがやはりレッドが高く売れるということが分かりました。
このようにイメージカラーが強い車の場合は、人気の白色や黒色よりも高値で売れる傾向にあると考えられます。これらも考慮して今後の車購入から売却に役立ててみてはいかがでしょうか。

車のボディカラーでよくある質問
車体の色を人気色に塗り直したら高く売ることができるの?
車を不人気カラーで購入してしまい、売却する時に高値で売れる人気カラーへと車体を塗り直したらいいのではないかと思ってしまいますね。
でも、車体を塗り直す(オールペイント)ことは絶対にNGです。査定の時に大きく減点されるからです。
元色に全塗装した場合の減点は、何と100点減点の10万円のマイナス査定となります。更に元色以外に全塗装した場合は250点減点の25万円のマイナス査定となります。
不人気色だからといって、ボディを塗り直せばプラスどころか大きなマイナス出費になってしまいます。結論としては、不人気色であろうと塗り直しはせずにそのまま売ることが一番高値で買い取ってくれる秘訣です。
車体に付いた小さいキズは塗り直した方がいい?
ボディを全塗装すると大きなマイナス出費となりますが、小さい傷については塗り直した方がいいのでしょうか?
小さい傷でも大きい傷でも色は塗り直さない方がいいです。塗装をすることで減点対象となり、塗装の大きさによって減点が大きくなるからです。更にいくらきれいに塗装をしたからといってプラス査定にはなりません。
車体に傷がついた場合は、そのままにしておいて傷減点だけに留めておきましょう。塗装して更に色減点も加わったら大きなマイナス査定になりかねません。

不人気色でも一括査定を利用すれば高く売れる
不人気色や希少カラーの車を高額で買い取って欲しい、不人気色の車を購入して高額査定に期待できないと諦めていた方には、一括査定を利用した方がいいです。
一括査定では、希少カラーや不人気色を好んで買い取りしてくれる業者も多く存在しますので、どんなボディカラーであろうと諦めないで一括査定に申し込んでください。
一括査定の特徴
- 自宅からかんたんにネットで申し込みができる
- 30社以上の買取業者の中からあなたの愛車を査定してくれます
- 希少カラーや不人気色でも高額買取が可能です
- 一括査定を利用すればボディーカラーで悩む必要がありません

まとめ:高く売れる車のボディカラーについてのまとめ
高く売れる車のボディカラーについて説明させていただきました。
高く売れる車のボディカラーについてのまとめ
- 日本で人気の色は1位ホワイト、2位ブラック、3位シルバー
- ホワイトの中でもパールホワイトとソリッドホワイトが存在する
- ブラックの中でもパールブラックとソリッドブラックが存在する
- パールホワイトとパールブラックの方が人気がある
- 不人気色を選ぶと査定が低い傾向になる
- 軽自動車においてはレッドが上位に食い込んでくる
- スポーツカーのカラーランキングは白と黒が上位にこない場合がある
- ボディへの小さい傷が目立たないのはシルバーとホワイト
- イメージカラーが強い車は高値で売れる(例:マツダの赤色)
- 人気色に全塗装することは絶対にNG!
- どんな小さい傷でもそのままにしておいた方がよい
- 不人気色であろうが一括査定を利用すれば高く売れる
色にこだわりのない方は人気色である「白・黒・銀」を選べば間違いないです。
色にこだわりがあり、希少カラーを選んだ方も売却の時は高値で買取ってもらえる一括査定を利用する方がいいです。