愛車をディーラーで売るメリットはやはり、「信用と信頼」、そして『次に購入する新車が安く買える!』というイメージが強いからだと思います。また、新車購入から納車、愛車の下取りまで1つのテーブルで完結できるのが、手間がかからずいいところです。
ディーラーへ訪れる大多数の目的は、新車購入であって、「車を高く売る」というのは二の次だど思います。しかし、「車を高く売る」ということを疎かにしただけで、新車購入費に充てる資金に100万円以上の差がついて損をしてしまうことだってあります。
車をディーラーで下取りするメリット
ディーラーで下取りをするメリットを以下にまとましたので説明したいと思います。
ディーラー下取りメリット
- 信用と安心感がある
- 様々な手続きを代行してくれる
- 同メーカーの下取りは査定価格が高くなる
- 納車されるまで愛車に乗れる
信用・安心感がある
ディーラーへ行く目的は、新車にしろ中古車にしろ、車を乗り換えることが目的だと思います。お客さんにとって、自動車メーカーから直接取引をする販売店ほど心強いものはありません。ディーラーのこの安心感と信用は絶大です。
また、ディーラーは販売だけでなく「保障」、「メンテナンス」、「車の相談」などのアフターサービスも充実していることが、更に安心感を増している要因の一つとなっています。
購入からアフターサービスまで充実していれば、車の下取りにおいても『全て任せておいていいだろう!』と思わせる信用と安心感がディーラーの強みであり、メリットです。
様々な手続きを代行してくれる
ディーラーなら下取りや購入に関わる様々な手続きを代行してもらえます。
もちろん代行と言うだけあって、代行手数料が1万5千円ほどかかります。特に車庫証明の取得なんて、自分で行う場合は、2~3千円程度で済みますが、車庫証明の手続きは平日しかできないので、平日忙しい方や仕事を休むことができない方は、お金がかかってもプロに任せるのがいいでしょう。
同メーカーの下取りは査定価格が高くなる
同じメーカーの車を下取りに出した場合は、査定価格が高くなります。
その理由が、「自社で販売先ルートが確率しているから」、「他メーカーに乗り換えられないため」という理由から同メーカーでの下取り価格は高くなる傾向にあります。
納車されるまで愛車に乗れる
今の愛車が古くなってきたので、売却して新しい車に乗り換えたい!けど、人気車種なので半年後まで納車されない・・・となった場合、愛車を先に売却してしまうと納車されるまで足がなくなります。
通勤や普段使いで車を足代わりに使っている人にとっては致命的だと思います。しかし、ディーラーでは納車されるまで愛車を乗ることができるのがメリットです。その代わり、半年後の査定価格に合わせて低めの下取り価格となります。
車をディーラーで売るデメリット
車をディーラーで売る最大のデメリットは、愛車を安く買い叩かれる可能性が高い点です。
その理由が、ディーラーは新車を販売するのがメインであって、中古車を高く買い取るのが仕事ではないからです。
その為に営業マンは、低い下取り価格を低いと思わせずに、お客様の購買意欲をうまく高めさせるという心理テクニックを使ってきます。
その辺りを紐解きながら、ディーラーで下取りをするデメリットも以下にまとましたので説明したいと思います。
ディーラー下取りデメリット
- 下取りは基本的に査定額が安い
- 新車本体価格の値引きと下取り価格の値上げが分かりづらい
- 下取りの場合は現金で受取りができない
- 不動車を下取りに出す場合はレッカー代がかかる
- 査定料、手続き代行料が取られる
下取は基本的に査定額が安い
新車販売だけをおこなっている正規ディーラーは、車だけを買い取るというのはやってません。ほとんどが新車購入+下取りというのがセットとなっております。下取りは新車を買ってもらうための付属サービスと捉えた方がいいでしょう。
そして、基本的に下取りの値は安いです。その理由が、ディーラーは新車を販売することが仕事で、買取だけしても営業マンにはノルマとして計上されないからです。
営業マンは新車を売るため、始めに下取り価格を安く見積もって、後から値を上げていき、「お得に新車を購入出来た」とお客様に思わせる営業トークをするためです。
下取りの査定額が安い理由のもう一つが、愛車の今現在の下取り相場価格を提示せず、数か月先の下取り相場価格を提示しているからです。
その理由は、お客様が新車を納車されるまでの期間に愛車を乗り続けるため、その納車されるまでの期間分と走行距離やキズなどを加味した価格を考慮して算出しているからです。
図にすると以下のようなイメージです。

引用元:T-UP公式サイト
このようなことが要因で下取り価格が安くなるのは当然で、車買取会社の査定価格を上回ることはありません。これは人気車、年式が新しい車、走行距離の短い車では、特にその差が大きく開いてくることが顕著に現れます。
もし、新車を購入する予定がなくて、ただ車を高く売りたいということを優先するのなら、一括査定サイトを利用する方がいいです。
新車本体価格の値引きと下取り価格の値上げが分かりづらい
愛車の下取り価格が世間の相場よりも安くなってしまうのは、前述のとおりです。しかし、ほとんどのお客様は下取り価格が安く見積もられているという情報も知りませんし、そういう誘導をされていることすらも分かりません。ディーラーへ訪れるお客様は、下取りが安かろうが新車が安く買えればそれでOKだからです。
そこにはお客様を気持ちよく購入させる営業マンのテクニックが詰め込まれているので仕方がないですが、果たしてそれでいいのでしょうか?ディーラーの下取り価格と車買取業者との買取価格差が100万円以上違ってくれば、事情も違ってくるでしょう。
そのテクニックの最たるものが、請求書の支払総額マジックです。
本来は「新車の本体価格の割引」や「下取り価格のUP」の交渉をもっとできるはずですが、総額から大きく値引きされると「新車の購入金額が安くなった!」と納得して、それ以上交渉しなくなってしまいがちです。
これは、本体購入価格の支払い総額だけを見ていて、肝心の「新車の本体価格」と「下取り価格」の項目をしっかりと分けて考えていないことが原因です。
どういうことなのか以下の会話を見てみましょう。





このように総額での取引をすることで、「新車本体価格の値引き」と「下取り価格の値上げ」を分かりづらくさせているのがディーラーの下取りであり、支払い総額のマジックです。
ディーラーの営業マンは、100%下取り価格は相場より安く見積もってきます。そして、値引きを要求してくるお客様には、少しづつ下取り相場の限界に近づけていくことで、お客さんは「新車を安く買えた!」と思わせて購買意欲を掻き立てるように誘導していきます。
もし、『ディーラーでの下取りしかしない!』と決まっている方は、少しでも安く新車を購入するためにも「新車本体価格の値引き」と「下取り価格の値上げ」を分けて交渉するのが重要です。
一括査定サイトを利用しないことで100万円以上の損失になってしまいます!
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下取りの場合は現金で受取りができない
愛車を下取りに出す場合は、下取り額が次の新車購入資金へと充てられるので現金でもらうことができません。
現金化が難しいのは、下取りには「値引き」の要素が含まれているからです。下取り価格を上げることで、新車購入の値引きとしている裏事情があるので、値引き額を現金化にするというのが難しいのです。
それでも、どうしても現金化にしたい方もいると思います。その場合は、ディーラーに併設されている中古車買取店(T-UPやカウゾー)で売却するか、やはり一括査定サイトを利用するのがいいです。
不動車を下取りに出す場合はレッカー代がかかる
「事故車」、「バッテリー切れ」、「車検切れ」などでガレージに放置している自走不能な車を下取りに出す場合は、ディーラーまで引き取るレッカー代がかかっていましまいます。
更に、そのような自走不能な車はほとんど値が付かない場合が多いです。下取りできないので廃車を進められ、廃車費用等を別途請求されでもしたら、せっかく新車を購入しようとしているのに余分な出費が出てしまうという最悪なケースもありえます。
その点、車一括査定を利用すれば無料で引き取りをして貰えますし、廃車という選択肢を進められることもなく、必ず値が付いて買い取ってもらえます。
査定料、手続き代行料が取られる
愛車を下取りに出したとき、「下取り査定料」や「手続き代行料」が取られます。
特に下取り査定で「査定額が0円」、「値段がつきません」と判定された場合は、プラスになるどころかマイナスの支払にになりかねません。また、廃車するしかないと言われれば、廃車の処分にかかる費用も請求されるかもしれません。
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愛車をディーラーへ下取り査定した時に、「値段がつきません」、「廃車にするしかありません」と言われ、マイナス支払いになるくらいなら、下取りをやめて車買取業者へ売却するのがいいです。
ディーラーで下取り価格を上げるには
ディーラーでの下取りが安いことは承知したけど、やっぱり少しでも高く査定された方がいい!と言う方は、手間がかかりますが、複数のお店で下取り査定をしてもらうことが下取り価格を上げるのに有効な手段の一つです。
同系列ディーラーで複数の下取り査定をする
ディーラーで下取り価格を上げる最も有効な方法が、同系列のディーラーで複数の下取り査定を受ける事です。
これから購入したい車がホンダの車なら、ホンダのディーラーだけを回って下取り査定をしてもらう感じです。例えば、トヨタのディーラーなら、「トヨタ店」、「トヨペット店」、「トヨタカローラ店」、「ネッツ店」と4つの経営母体が違う営業所があるので、それぞれで下取り査定をしてもらってください。
しかし、トヨタだけがそれぞれの営業所で、車種の違うトヨタ自動車を販売しているので、同じ車種での下取り査定ができません(※トヨタ以外はどのディーラーでも同じ車種を販売しています)。その点だけは注意が必要です。
その場合は、同一クラスの車で競合させるしかありません。例えば、トヨペット店で「アルファード」を購入するので下取り査定して欲しい、ネッツ店で「ヴェルファイア」の購入をするので下取り査定をして欲しいという具合です。
以上のような方法で、下取り査定の見積もりを手に入れたら、後はその見積もりを持って交渉すれば、確実に下取り価格を上げることができますし、一番有効な手段です。
ところが、はっきり言うと手間と労力がものすごくかかりますし、ディーラーにも気を使ってしまいます。そして、さほど下取り査定額が変わらなければガックリとしてしまいますね。それなら、手間暇が最小で済む一括査定サイトを利用して高額で高く売る方が得策です。
他社ディーラーで複数の下取り査定をする
ディーラーで下取り価格を上げるもう一つの方法が、他社ディーラーで同一クラスの車種を下取り査定してもらって、見積もり書をもって交渉を行うことです。
しかし、こちらは同系列ディーラーでの下取り査定交渉よりも弱くなってしまいます。本来は、他社へ流れるために営業マンは下取り価格を上げて引き止めると思いがちですが、他社ディーラーの見積もりを持ってきて交渉に励むということは、逆にどうしてもそのメーカーの車が欲しいと言っているのと同じだからです。
お客の欲しい車というのが分かっているのなら、下取り価格を上げるどころか、「自社の車の性能差や装備の違い」、「下取りに差があっても自社を購入した方が絶対にいい」と、営業トークの餌食にされる確率の方が高いので、あまりいい方法とは言えません。
買取会社の見積もりを取ってディーラーへ
ディーラーで下取り価格を上げる方法の一つが、車買取会社の無料査定を受けてからディーラーと交渉することです。
実は、これが一番やってはいけない交渉です。車買取業者の高い査定額を見せても、全く査定額が違っているのでその額に合わす営業マンはいません。勝手に車買取業者に売ってくれと、相手にされないことが多いでしょう。
もっと細かな内情を言うと、ディーラー営業マンは、新車さえ販売できればいいだけなので、下取り車を買取店へ売却されようと、なんとも思いません。『下取り車は車買取業者さんの方に売却してもらって、新車は自社で買ってください』と言われ、逆に「いい営業マンだな」と思い、まんまとそのお店で新車を買ってしまうかもしれません。
下取りキャンペーンの利用
各ディーラーで開催されている下取りキャンペーンも客寄せのためだけに開催されているのであまりオススメできません。
最も下取りキャンペーンでお得になるのは、各メーカーの車でフルモデルチェンジした新型車が発売した時です。この時に、過去の買い替えデータから算出された特定の車にだけ、対策費を投じて下取り価格をUPさせます。自分のメーカーに乗り換えてもらおうと予算を投入する訳ですね。
キャンペーンでは、これを狙うのが一番お得な方法と言えます。
愛車を少しでも高く売りたいなら一括査定を利用すること
ディーラーの下取りにおけるメリットとデメリットを説明しましたが、下取りではなく一括査定サイトを利用しようと考えた人に向けて一括査定の特徴を紹介します。
一括査定の特徴
- ネットから無料で申し込みが出来るのでカンタン
- 無料で出張査定を行ってくれるので時間を有意義に使える
- 商談や値段交渉が苦手な人は特に一括査定がオススメ
- 複数のお店が勝手に競合してくれるので高値をつけた業者を選ぶだけ
- 不動車でも無料で出張引き取りに来てくれて、しかも買い取ってくれる
- ボロボロで売れないと諦めていた車も買い取ってくれる業者が必ず見つかる
- 誰でもカンタンに車を高く売ることができる
- とにかく高値で愛車を売却したい人が一括査定に向いている
ディーラー下取りのメリット、デメリットのまとめ
愛車を売るのに、ディーラー下取りでのメリットとデメリットについて説明させて頂きました。
ディーラーでの下取り査定に向いている人
- ディーラーという信頼と安心のバックボーンが欲しい人
- 愛車の売却から新車購入までの手間を極力少なくしたい人
- 下取り査定価格なんてどうでもいいから新車さえ購入出来ればいい人
- 新車が納車されるまで愛車を乗りたい
車買取業者での査定に向いている人
- とにかく愛車を高く売りたい人
- 売却したお金を現金で受け取りたい人
- 手間暇かけずにカンタンに車を高く売りたい人
- 修理歴・事故歴のある車を廃車にせず売りたい人
- ガレージに眠っている不動車を売りたい人
- 査定料、手続き代行料を取られたくない人
- 商談が苦手な人
ディーラーでの下取りは信用があるからと言っても、査定額に100万円以上の差がでてしまうとそうも言ってられないと思います。特に人気車や年式の新しい車はその差が大きく開きます。
新車を購入するにも、すこしでも安く購入できるに越したことはありません。一括査定を利用すれば高額査定になるので、下取り査定との差額で浮いたお金を、家族サービスに使いましょう!