車を個人に売るときに必要な書類と注意点

車を友人や知人に売れば高く買い取ってくれる可能性もある反面、必要な書類を揃えるにはとても面倒くさいですし、手間と時間もかかります。また名義変更の書類だけでなく、トラブルを防止するための契約書の作成もしておく必要があります。

今回は個人間売買を行ったときの名義変更に必要な書類、トラブルが起こらないようにするための注意点を説明していきたいと思います。

車を個人に売るときに必要な書類

愛車をディーラーや車買取店ではなく、個人にこれから売ろうとしている、または既に売ってしまったが名義変更などの必要書類が分からない、このような方に「普通車」と「軽自動車」、それぞれについて必要な書類の説明をしたいと思います。

普通車を売る場合

普通自動車を個人に売る場合、名義変更の手続きを相手側にしてもらう必要があります。こちらで揃える書類は4種類、売却相手側に揃えてもらう書類は2種類となります。

普通車を売る場合の必要書類

上の4種類の書類を揃えたら相手側に手渡すか郵送して、運輸支局または自動車検査登録事務所へ出向いてもらい、名義変更を行って貰います（相手側は申請するのに実印も必要となります）。

車検証

車検証はダッシュボード内に保管されていることが多いです。

出典元：wikipedia（自動車検査証）より

印鑑証明書

印鑑証明書とは、書類に捺印した印鑑が本人のものであるか証明するための書類です。

出典元：米子市役所ホームページより

譲渡証明書

譲渡証明書とは、旧所有者から新所有者へ車を譲渡したことを証明する書類です。

委任状

委任状とは、新所有者が車の名義変更手続きの申請をする場合に、旧所有者から委任されたときに必要な書類です。新所有者ではなく、旧所有者が申請をする場合も必要となります。

第三者にに手続きを依頼する場合も必要です。両者が一緒に申請に行く場合に委任状は必要ありませんが、代わりに実印が必要となります。

軽自動車を売る場合

軽自動車を個人に売る場合、名義変更の手続きを相手側にしてもらう必要があります。こちらで揃える書類は2種類、売却相手側に揃えてもらう書類は1種類となります。

軽自動車を売る場合の必要書類

上の2種類の書類を揃えたら相手側に手渡すか郵送して、軽自動車管轄事務所へ出向いてもらい、名義変更を行って貰います（相手側は申請するのに印鑑も必要となります）。

また、旧所有者と新所有者の管轄が違う場合には、前後のナンバープレートを外して軽自動車管轄事務所への持ち込みが必要となってきます。

申請依頼書

申請依頼書とは、普通自動車の名義変更で言えば依頼書に当たる書類です。申請依頼書からダウンロードをして、認印を捺印して新所有者へ渡してください。

車を個人に売るときの注意点

車を個人に売買するときは、トラブルができるだけ起きないように細心の注意を払う必要があります。特に注意する必要がある項目を以下にピックアップしましたので、快適な売買ができれば幸いです。

所有者がディーラーや信販会社の場合は注意

車検証の所有者欄がディーラーや信販会社の場合は注意が必要です。この場合、ディーラーローンや信販系クレジットローンを利用して車を購入したと思います。ローンの支払いが残っている場合は、車が売れる確率は限りなく低くなります。

ローンを完済している場合、買い手側も安心して購入すると思いますが、ローンが残っている車だと、名義変更も出来ない上に何らかのトラブルに巻き込まれるのでは？と思い、好んで買いたがる人もいないためです。

ローン返済中でも相手側の了承を得た場合は売却もできますが、手続きも煩雑になりますし、何よりトラブルの元となります。

どうしても、車を売却したお金でローンを完済したいのなら、個人に売るのではなく、全ての手続きをお任せできて、高く車を売ることができる車一括査定サイトを利用するのが良いです。

売買契約書（念書）は必須

個人間で車を売買する場合は、車を売った後のトラブル防止、裁判沙汰になっても有利に働くように、売買契約書（念書）は必ず作成しておいた方がいいです。作成した売買契約書は、お互い保有しておきましょう。

もし、売買契約書（念書）に捺印できないという相手には、車を売却しない方が良いです。後々、トラブルに巻き込まれるリスクの方が高くなります。

名義変更は必ずしてもらう

名義変更は相手側に必ず行ってもらうようにしましょう。そうしなければ、後々トラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなります。

相手が名義変更の手続きをしないままでいると、自動車税の請求通知が永遠にこちら側に届きます。また、相手が不法投棄でもすればその処分料もこちらに請求される可能性があります。

それを防ぐには、売買契約書（念書）にも、「〇日以内に名義変更を行うこと」、「期限を過ぎた場合は契約解除」の旨を記載しておきましょう。

それでも相手が名義変更をしてくれるか心配な場合は、手間と時間はかかりますが、自分で名義変更をするのが一番の安全策です。

車の引き渡しはお金が全て入金されてから

世の中には、あの手この手で人を騙そうと企んでいる人がたくさんいます。そんな中、個人に車を売る場合に気を付ける事例のひとつが「振込の分割」です。

相手側が『分割にして支払いたい』と言って、初回の入金を確認したので、相手を信用してしまい車を引き渡してしまったが、それ以降入金されないという事例が多いです。

このようなトラブルに巻き込まれないためにも、「一括振込」を指定し、自分の口座に入金の確認が取れてから車を引き渡すこと。また、「一括支払いを拒む場合は売却しない」、これを徹底しましょう。

オークションやフリマは特に気をつける

友人や知人に愛車を売るのはまだ信用できると思いますが、オークションやフリマで車を売る場合は、素性も知らない全くの他人と取引するということを理解しながら売却しなければいけません。

オークションやフリマでのトラブル相談件数は5年前と比べると実に20倍以上にも膨れ上がっています。手軽で簡単に売却できるのはいいでずが、トラブルも比例して増えています。

個人間での売買トラブルに関しては、オークションやフリマの運営者は一切関知しませんので、自分たちで手間と時間をかけて解決しなければなりません。

トラブルが起きるかもしれない不安を抱えてでも、オークションやフリマで愛車を売却するのではなく、安心と信頼があり、車を高く売ることができる一括査定サイトを利用した方がいいです。

相場を知らないと売れない、損をする可能性も

愛車の相場価格を知っていますでしょうか？友人や知人に車を売る場合は、相場価格を知らなくても相手が素人なので売れる可能性はありますが、オークションやフリマの売却相手に関しては、安く購入したいとおもっているので相場を必ず確認するので、適当な相場価格では売れない可能性が出てきます。

自分自身が、適正な相場価格を知っていないと「売れない可能性」、「相場よりも低い価格で売る」というようなことが起きかねません。

そのためにも、無料で愛車の相場価格を知ることができる一括査定サイトを利用してた方がいいです。車の知識が無い方や、手続きが面倒くさい方、トラブルが起こらないか心配な方は、無難に車一括査定サイトを利用した方がいいです。

個人に車を売買するメリットとデメリット

車を個人へ売るときのメリットとデメリットを以下に表としてまとめました。

個人に車を売買するメリットとデメリット

個人売買では、個人との直接取引なので中間マージンが取られないですし、自分で好きな値段を決めて売ることができるので、高く売ることができる可能性があります。一方、必要書類の複雑さ、名義変更やその他諸々にかかる手間と時間は膨大です。

また個人売買は素人同士の取引が多い分、トラブルも多発しています。そして、素人が多いだけに詐欺師にも狙われやすくなっています。このようなリスクを取って、個人売買を利用するよりは、安心と高額売却を狙える車一括査定サイトを利用するのがいいです。

車を個人に売るときに必要な書類と注意点のまとめ

個人売買で車を売ることは、メリットよりもデメリットの方が多い傾向にあります。必要書類を揃える手間、トラブルが起こる可能性が高いことを考えると、初心者にとって個人間での売買はハードルが高すぎます。

車を初めて売るという方は特に、個人売買をおすすめできません。それよりも、手間も時間もかからず、無料で利用できて、高額で買取をしてもらえる車一括査定サイトを利用するのが最もいい方法です。