記事を見て欲しい人
事故歴・修復歴があると車の査定でどのくらい価格が影響するのか知りたい
車の査定で事故歴や修復歴は報告しなければいけないの?
事故歴や修復歴の意味や定義を知りたい
事故歴があるので廃車にしようか迷っている
この記事はそんな方に向けて書いています。
修復歴があるとマイナス査定になる?
交通事故などによって車を修復した履歴のある「修復歴車」、「事故車」と呼ばれるものは、査定において大幅なマイナス評価となり、大幅な買取価格の下落となります。
修復歴のない車に比べると、およそ5割~8割程度の買取価格にしかならないと認識してください。
それでも少しでも車を高く売るなら、車買取一括査定サービスを利用すると高く売れる傾向にあります。

修復歴の減点について
交通事故・自損事故・災害などで車体が損傷し、「修正・補修」や「交換」により修復した場合は、査定においてマイナス査定となりますが、損傷部位や車のランク(軽~特C)・損傷ランク(A~C)によって評価額も変わってきます。
下表の「修復歴車の減点方法」から査定の評価額が決まります。これを元に、査定士は計算式をはじき出して減点を行います。
例えば、市場での基本買取価格50万円の軽自動車が、ランクAのトランクフロアを損傷していた場合は、約40万円の買取価格まで下がってしまいます。ランクCの部位を損傷していた場合は、約27万円の買取価格まで下がります。
車の重要な部位が損傷すれば減点も大きくなり、更に高級車になればなるほど、減点も大きくなり買取価格の下落が大きくなります。
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修復した場合はしっかり報告
修復歴車になればマイナス査定から逃れることはできないので、査定の時に隠してしまおうという心理が働く方もいるかもしれません。
しかし、事故や修復をしたのに報告を隠してまうと、後々キャンセルや再査定のトラブルに巻き込まれたりするので逆に面倒くさいです。
また、ウソの報告をしてしまったばかりに、裁判沙汰になってしまうこともありますし、なによりも詐欺罪に問われる場合があります。
過去には、雪害でへこんだルーフを修理したが、当人は事故ではないという認識のために、車買取業者へ報告せずに後々トラブルとなり、裁判まで発展した例があります。無意識のうちに隠そうとする心理が働いたわけです。
過去に事故を起こした、愛車を修復したことがあるのなら、ウソをつかずにしっかりと買取業者へ報告しましょう。
修復歴が付いてしまうと買取価格の下落は避けて通れませんが、そのことを悲観せずに一括査定を利用することで、思っていた以上の高値で買い取りしてくれます。


事故減価額を請求しよう
こちらに過失のない交通事故に逢ってしまい、車体の骨格が損傷して修復した場合は、保険屋へ修理費用を請求するのは当然ながら、身体に被害があれば治療費なども請求できます。
そしてもう一つ忘れてはいけないのが、車体の骨格が損傷して修復した場合は「修復歴」が付いてしまうので、愛車を売却するときに大幅な買取価格の下落が予想されます。
本来、事故がなければ100万円で愛車を売却できたところを、70万円でしか売却できないということが想像できます。これを「評価損」や「価格落ち」などど呼びます。
将来予想される下落分の車買取価格を先に請求しようというのが「事故減価額の請求」と言います。
この「事故減価額の請求」を忘れずに保険屋へ請求しなければなりません。
ただし、「事故減価額の請求」を加害者または保険屋に請求するためには、現状の愛車を査定してもらって、どのくら価値が下がるかを証明してもらう「事故減価額証明書」の発行が必要となります。
この事故減価額証明書の発行は「日本自動車査定協会」が行ってくれます。ちなみにディーラーや車買取会社では行っておりません。
証明書発行にかかる費用は、査定料(7,000円前後)・出張費用(3,000円前後)を合わせて1万円ほどかかると見積もって下さい。
もし、事故に逢って「評価損」の話が保険会社から出てこない場合は、被害者は正当な補償を受ける権利がありますので、泣き寝入りせずに自ら話を切り出して交渉に当たってください。


事故歴と修復歴の違い
事故歴と修復歴の違い
内容 | 査定評価 | |
事故歴 | 交通事故や災害などで車に何らかの損傷を受けた日を指し、「修正や補修」をしたかどうかは関係ない。 | 車への損傷具合により評価が異なる |
修復歴 | 交通事故や災害などで車に何らかの損傷を受けて「修正や補修」を行った日を指す。 | 大きなマイナス評価となる |
事故歴とは
交通事故、自損事故、災害などで、愛車に何らかの損傷を受けた日を「事故歴」と呼んでいます。
車を売却するときに事故歴が付いてしまうと『高く買取してもらえないのではないか?』と思ってしまいますが、これは間違った認識です。
愛車が大きくマイナス査定となるのは、事故歴で判断するのではなく、事故車であるかどうかで判断します。
事故歴が付けば事故車じゃないの?と思いますが、事故車と言うのは「自動車の骨格等に欠陥を生じたもの」を指すので、よほど大きな事故を起こさない限りは事故車と呼ばない方が多いです。
壁などに少し車体をこすった小さな損傷などは、事故車の部類には入らないが、事故歴は付いてしまうという見解です。
例えば小さなキズ程度で、事故車扱いして安い値段で買い取ろうとする車買取業者もまれにいるみたいです。そのような場合に、『事故歴はありますが、事故車ではありません』と言い切って、対抗しましょう。
そして、事故を起こしたり、事故に逢っても、事故車でないかぎりは大きなマイナス評価とならないので悲観することはありません。
車体にどのような損傷を受けると大きなマイナス査定になるのかはこの後の「修復歴とは」で説明致します。
修復歴とは
過去に交通事故、自損事故、災害などで、自動車の骨格等に欠陥が生じて「修正・補修」や「交換」により修復した日のことを「修復歴」と呼んでいます。
修復歴車と事故現状車の違い
修復歴車 | 事故により車が損傷して修復したことを指す |
事故現状車 | 事故により車が損傷しても修復していないことを指す |
事故により車が大きく損傷し、車のパーツを交換したり、修正したことを「修復歴車」と呼び、修復をしないでそのままの状態で置いておくことを「事故現状車」と呼んでいます。
修復歴車になれば、当然買い手から嫌われる傾向となるので購入者が少なく、どうしても車両価格を下げざる得ない(=マイナス査定となる)というのが現状です。
それでは査定価格に大きな影響を及ぼす「事故現状車」や「修復歴車」の定義を見てみましょう。
修復歴及び骨格の基本定義
- 下記に挙げる骨格部位に損傷があるもの、または修復されているものを修復歴とする
- 但し、骨格は溶接接合されている部位(部分)のみとし、ネジ止め部位(部分)は骨格としない
車体の骨格部位表
No. | 骨格部位 |
1 | クロスメンバー(フロント・リヤ) |
2 | サイドメンバー(フロント・リヤ・フロア) |
3 | フロントインサイドパネル |
4 | ダッシュパネル |
5 | ピラー(フロント・センター・リヤ) |
6 | ルーフ |
7 | センターフロアパネル |
8 | リヤフロア(トランクフロア) |
上で挙げた骨格部位を修復していない車や、ネジで交換できる部分は修理・交換しても「修復歴車」とはならないので、大幅な買取価格の値下げ対象にはならないということになります。
修復歴の対象にならないのは
- ドアの交換
- バンパー・フロントフェンダーの交換
- エンジンの交換・載せ替え
- ボディの塗装やへこみ修理
- フロントガラス・リアガラスの交換
修復歴の対象と対象とならない定義を知っておくことだけでも、損はありません。買取業者との交渉でも極端に値段を下げられることを防ぐことができるでしょう。


修復歴があっても高く売れる一括査定を利用すること
例え事故を起こして修復歴が付いたとしても落胆することはありません。また、廃車にするという考えももったいないので一括査定を利用したほうがいいです。
一括査定を利用することで、予想以上の高値で愛車が売却されることになるからです。
一括査定の特徴
- 事故を起こして廃車予定の車でも一括査定を利用すれば買い取ってくれる
- 修復歴が付いた車でも予想以上の高値で買い取ってくれる
- 誰でも簡単に車を高く売ることができる
- スマホから簡単に申し込みができる


修復歴があるとマイナス査定になるのかについてのまとめ
事故歴や修復歴があると車の査定はマイナス評価になる??について説明させて頂きました。
事故歴と修復歴についてのまとめ
- 事故車、修復車は査定において大幅なマイナス評価になる
- 修復歴車は通常買取価格の5割~8割での買取価格となる
- 修復車の減点は高級車になればなるほど大きくなる
- 事故を起こした場合はしっかりと告知しよう
- 過失のない事故に逢った場合は事故減価額の請求をしよう
- 事故歴と修復歴の違いを知ろう
- 修復歴となる定義を知ろう
- 修復歴が付いた車、事故現状車でも一括査定を利用すれば高値で買い取ってくれる
修復歴車や事故現状車は、どうしても愛車の買取価格は低くなります。それを回避するには、なによりも事故を起こさないことが一番ですが、予想できない事故もあるのでどうしようもありません。
万が一、事故を起こしたとしても予想以上の買取価格になる一括査定を利用した方がいいです。

